結 論
- F1開催前日から現地に入る
- 車中泊する
- 最期まで観戦しない
モータースポーツの頂点。
F1の聖地鈴鹿サーキットにやって来ました!日本では、年に一度10月に三重県鈴鹿市で開催されます。
中に入る前からわくわくしますね。
スポーツにはドラマがあります、もちろんモータースポーツも例外ではありません。
どのチームが何位かやどこのチームが優勝争いをしているかなんて知らなくても大丈夫です。
抜くか抜かれるか一瞬の勝負を目の当たりにできるだけで十分感動ものといえるでしょう。
初F1観戦した際に、県外(愛知県)のビジネスホテルに宿泊し(電車+バス+徒歩)移動で苦労した時の教訓を参考に、鈴鹿サーキットで快適にしかも安くF1観戦をする方法を詳しく紹介いたします。
F1開催前日から現地に入る
「え!?なんで開催前から行くの?」
と思われる人もいるかもしれませんが、F1初心者の方に説明しますとF1日本グランプリは初日がフリー走行、2日目が予選、3日目が決勝と全行程3日に渡って行われます。
本番当日に呑気に車で観戦に来た日には、駐車場にすら止められずしっぽ巻いて帰る羽目になります。
F1は2012年から地上波で放送されなくなってしまいました。
現在は衛星放送で流れるのみとなっています。
華やかな時代に比べるとだいぶ日が陰ってきていますが根強い人気はいまだありす。
3日目の決勝日には7万人を超える来場者数になります。
駐車場に止めるどころか周辺に近づくことさえ難しくなります。
初日のフリー走行でも2万人以上の来場者があることを考えると、駐車場確保のためフリー走行の前日に現地入りすることは決して大げさなことではないのです。
ちなみにフリー走行、予選、決勝の3日通しのチケットを購入すると、メインの3日間の前後1日も入場無料になるので、合計5日間も鈴鹿サーキットを満喫することが出来ます。
交通の便がよろしくない鈴鹿サーキットへ行くため、多くの人は車で移動することになりますが、F1観戦で一番難しいのは、駐車場の確保ということになります。
前日入りする理由はもう一つあります。
決勝観戦の準備をするためです。
3日目の決勝は観戦に専念します。
そのためにやっておくことが3つあります。
①余裕を持った写真撮影
会場入り口にスーパーマシンが展示されています!
見て下さい、この美しいフォルム。
これがただひたすらに速く走ることを追求した結果辿り着いた姿です。
つまりは究極の舗装道最速マシンです。
空気抵抗とか摩擦とか難しいことは分かりませんが、余計なものが全くない走る機能を追求した姿は素人が見てもカッコイイと思います。
ほとんど人がいないので一番近くでマシン撮影し放題となっています。
この写真撮影も決勝の2日前だからできることです。
予選や決勝の当日はマシンを撮ってるのか人を撮ってるのか分からないくらい、観戦客で溢れかえります。
②余裕を持ったお土産選び
コースの入口です。
今日はフリー走行だけですのでガラガラです、それでも例年の統計では2万人は来場しているはずです。
決勝当日は人をかき分けながら進まなければいけないくらい人でごった返します。
例えるなら東京ビッグサイトで開催されるコミックマーケットくらいの密度です。
ゆっくり散策できるのも今日までです。
明日の予選走行から急に人か増えます。
ですのでこの貴重な時間を満喫します。
人をよけずに移動できるのは快適です。
F1グッズを販売している売店も何か所かあります。
お菓子、文房具、カバン、Tシャツ、タオル、なかには折り畳み自転車まで売っている店もあります。
私はTシャツマニアなんで、観戦に来るたびに購入しています。
決勝当日は人だかりで買えるような状態ではありません。
売り切れも続出します。
お目当ての物が買えないことなんでざらにあります。
そのうえ気が焦ってしまい、特に必要ないものを買ってしまう可能性も出てきます。
フリー走行日にゆっくり買い物できるので、決勝日本番はレース観戦に集中することができます。
③下見しつつ雰囲気を十分味わう
ここがホームストレートです。
コースに描かれているこの字がスタートラインになります。
逆に言えばここでゴールのチェッカーフラッグが振られるわけです。
この席のチケットはめちゃ高いうえに人気も高いのでまず手に入りません。
でもフリー走行日ならチケットを持ってなくても座り放題見放題です。
タダで十分雰囲気を味わうことができます。
せっかくなんでここでお昼ご飯を頂きましょうか。
正面の大モニターには去年のレースが流れています、観客席も時々映されています・・・私も映してくれないでしょうか。
優勝候補の一角レッドブルです。
マシンの調整中でしょうか?
何やらスタッフが話し合っています。
F1はチームプレイだからこういう縁の下の力持ち的な人たちの存在を忘れてはいけません。
金メダル選手の裏には名トレーナーや名コーチがいるように、F1も花形のドライバー意外にたくさんのサポートがいて初めて戦えます。
目立つところに目が行きがちですが、ホントはこういう地味な仕事が結構大切です。
底力という言葉がありますが、真に強いチームは裏方というか足場を固めてくれる存在の力がモノを言うのでしょう。
改めてみてみると各チームノーズがいっぱい用意されています。
一番壊れる確率が高いからでしょうか?
それともそれぞれ微妙に形が違っていて本番のコンディションによって付け替えるのでしょうか?
それにしてもあの交換部品だけで一体どれほどの資金が投入されていることか。
お金が掛かり過ぎて日本企業がF1から撤退するのも分からなくないです。
F1は勝てないとただの金食い虫ということです。
唯一残っている日本企業ホンダには頑張ってもらいたいです。
他の所も下見します。
やっぱり急なコーナーの入り口あたりがマシン速度が一番落ちるのでじっくり見られるから人気が高いようです。
時速300キロくらいでるF1マシンをストレートのコースで見ようとしても一瞬で行ってしまいます。
とても広く感じる鈴鹿サーキットですが走る車も速いので感覚としたらミニ四駆がコースを走ってるような感じです。
コーナーはドライバーも腕の見せ所です。
ドラマを目の当たりにできる可能性が高くなります!
チケットの場所で悩むことがあればRのキツイ所の近くを選んだ方がマシンの走ってる姿を見られる時間が長くていいと思います。
車中泊がコスパ最強!
前日の下見はこれくらいにしておきましょう。本番前の高ぶる気持ちを抑えつつ今日は車中泊します。
「なんで宿に泊まらんの?もしかして駐車場と同じで一杯?」お察しの通りでございます。
実は最寄りの宿をとって電車とバスでサーキット場まで来る正攻法もあります。
F1初観戦の時にやってみた方法ですが、まずサーキット場近くの宿が取れません。
近くの宿を取るなら半年以上前から予約しておかないといけません。
しかも高い!ただでさえ高いチケット買った上に破格の宿代・・・庶民には無理です!
結局愛知県のビジネスホテルが一番近かったので予約したんですが、それでも片道一時間掛かるところです。
サーキット場の最寄駅から送迎バスが出ていますが、激混み!辿り着いた時点で疲れ果ててしまいます。
なのでF1初心者は休みを取って車移動しましょう。
駐車場の選択でベストはメインゲート付近ではなく、サブゲート近郊。しかもサーキットから少し離れた場所。
理由は駐車場代が安いことと、当然便が悪いので人気がなく空いていることが多いからです。
私は心配性なんで3日前から入りましたが、2日前の午前中ならまだわずかながら空きがありました。
せっかく車で来たのに遠い所じゃ不便じゃないか!
と思われるかもしれませんが、車中泊するのに人が多い所では落ち着きませんし、防犯面でも心配です。
そういう駐車場に止める人は、初めから車中泊のつもりで来ているので、変な輩は少ないと思われます。
実際2泊3日何事もなく過ごすことができています。
その時に乗っていた車はランドクルーザープラド78ロング、3列目シートは取り外して手製の簡易ベッドを作成して車中泊仕様にしてあります。
1人で寝るには十分な広さがありました、10月なので暑くもなく寒くもない季節だったので、インフレーターマットと安いシュラフで十分快適に過ごせます。
暑いときはバックドアを全開にしてブルーシートで目隠ししてました、簡易駐車場なので雑草が生い茂っていて、秋とはいえヤブ蚊が多いので蚊取り線香は必要です。
飲み水は折りたためるポリタンクに準備しておいて、お茶を沸かしておきます、サーキット内で売られているバカ高いドリンクを買わなくていいように水筒に入れて持ち運びます。
食事もサーキット内で美味しくないジャンクフードを食べなくていいように、車内に搭載しておき、必要に応じて調理して持参します。
調理用にカセットコンロ、片手手鍋(お湯沸しも焼き物もこれ一つで十分)、食材は常温保存できる缶詰やハム、ソーセージを焼いて食パンに挟んでお手軽サンドの出来上がり、それをラップで包んで持ち運ぶ、ごみも少なくて処理が楽です。
駐車場での火気使用はたぶん禁止されているので、車内でコッソリやります。派手にBBQやるわけではないし、キャンピングカーなら車内でガスコンロを使用するのは当たり前なので、乗用車で車中泊の方は自己責任でお願いします。
普通車でもポイントを押さえれば快適に車中泊が出来きます、参考にしてみるといいかもしれません↓
折り畳み自転車で機動力アップ!
私も含め初心者は、折角鈴鹿サーキットまで来たのに車を止められないリスクを冒すより、ちょっと不便でも安心で確実な方を選択した方が賢明です。
出入り口のゲートから車までは自転車で移動です。
折り畳み自転車があればこその遠い駐車場です。
移動も楽ちん。
駐車料金は本番が近づくにつれ爆上げします。
私の入った前々日はガラガラで1000円で好きなところに止められました。
駐車料金は1日の料金ではなく、出入りがなければ追加料金は発生しません。
前日に止めようとすると3000円くらいかかるうえ場所も限られます。
当日に至ってはほぼ満車なうえ入れたとしても5000円は当たり前にかかります。
駐車料金だけじゃなくチケットの当日券料金もうなぎ上り。
早めに行動できるなら安いうちに停めてしまって、あとはそこを拠点にF1観戦を楽しみましょう。
10月とはいえ日が出てるとかなり暑くなります。
歩く距離も多いのでどうしても汗をかきます。
さすがに2泊3日風呂なしとはいきません。
サーキット場から約2㎞自転車で10分くらいの所に天然温泉があるんでゆっくり汗を流すことができます。
ロックの湯
住所 | 三重県鈴鹿市三日市町1531 |
電話番号 | 059-382-8887 |
営業時間 | 9:00~23:00 |
定休日 | 年中無休 (メンテナンス休みあり) |
駐車場 | 無料大型駐車場完備 |
※4歳以上、平日(2名まで無料)・土日祝300円
お得な11枚セット券:5,500円
フリーパス(1ヶ月):14,000円
シルバーパス(1ヶ月):12,000円
※シャンプー等は備え付けあり※貸しタオルセット:300円
付近にはマックスバリュ鈴鹿住吉店もあるんで食品や日用品の現地調達もできます。
三重県鈴鹿市住吉町8923
TEL:059-378-6688
営業時間:24時間営業
ラーメン屋やファミレスなど飲食店も付近に充実しています。
徒歩では遠すぎるし、一度車を動かすとまた駐車できる保証はないうえに余計な金がかかるんで、折りたたみ自転車は必須アイテムといえます!
決勝当日は手ぶら
予選日とは打って変わって曇り空。
午後から雨の予報です。
慌ただしくあちこちで準備が進められています。
2日前に買うものは買い終えているので、手ぶらで移動。
人ごみの中を荷物持って移動は大変です。
しかもゲートから自分の席までかなりの距離を歩かなければいけないので、極力身軽な方がいいです、サーキット内は思いのほか高低差があるので、歩きやすい靴を準備しておくことも忘れずに!
これも去年の教訓からですが、宿からの移動だったので荷物を全部持ってあちこち見て回りました。
途中でお土産も買ったりしていたのでどんどん重くなりますが、預けるコインロッカーもないのでかなりしんどい思いをした記憶があります。
それに比べ今年は車に荷物を置いてあるので、必要最低限の物だけ持って行動できる。
今回で言えば財布と携帯とカメラあと雨降る予報なんでカッパを持参。
小さなカバン一つに収まります。
観戦席もかなり狭いので大きな荷物をもって座ると窮屈で仕方ありません、周りにも気を遣うしレース観戦に集中できないのは最大の問題です。
写真を撮るのも不自由しますので、荷物は絶対少ない方がいい!
本番前にドライバーが試走しています。
今回私がとった席は上の写真の左上辺りです。
いわゆるヘアピンカーブ直前なんでマシンは急減速しなければならない所。
ブレーキテクニックが明暗を分ける面白い場所だと思って買いました。
さあそろそろ時間です!急いで席に着きます。
スタート直前にコース内の最終チェックをしています。
公道では目を引くスポーツタイプの車が走っていますが、サーキット場では場違いな感じがします。
やはり主役はF1カー!
来たきたきたぁぁ!
爆音を轟かせながら猛スピードでコーナーに突っ込んできました!
F1サウンドは大音量で腹の底に響きます。
太鼓とかの低音が響くのは経験したことがありましたが、超高回転のエンジンが奏でる中高音は未知の体験です。
不快な音ではなくむしろアドレナリンを分泌します。
F1観戦が病みつきになる理由の一つがこの音なんじゃないかな?
体が興奮を覚える、体に染みつくってこういうことかも。
ちなみにこの席はスタート地点からだいぶ離れてるんで、スタートもゴールも分かりません。
通の人はもちろんラジオ聞きながら観戦してます、よりF1観戦を楽しみたい人はぜひ持参してみて下さい。
にわかの自分は手ぶらで観戦してます。
順位もチーム名もいまいちよく分からんのよ。
でも見るだけで楽しい。
速過ぎてブレブレです(泣)
ピントを合わせる時間もありません。
マシンが来るタイミングを予測しての撮影、完全に見切りシャッターです。
本気で撮影したい人は生半可なデジカメじゃ歯が立ちませんので、黙って一眼レフカメラを準備しましょう。
コーナー突入時の減速に伴うシフトダウンの音が実に心地いい!
コンピューター制御とはいえあんなに速くシフトチェンジってできるのね。
最期まで見ない
雨が降ってきました。
天気予報通り。
レースは続行されますが私は一足先に帰ります。
帰りの大渋滞に巻き込まれないためです、レース終了後から3時間位は帰る人たちでごった返しています。
せっかく高いチケット代払ってるんだから最後まで見なきゃ損だよ!って思ったあなた。
初心者はさっさと帰りましょう!
来たときは人が集まてくる2日前だったからすんなり駐車場に入れたけど、今度出るときあの駐車場いっぱいの車が一斉に動き出すんですよ。
大渋滞するに決まってるじゃありませんか!
貧乏根性は捨てて早めに切り上げる、さぁ帰るよ。
今回のF1観戦は前回の教訓をもとにかなり快適に過ごすことができました。
めちゃくちゃ楽しかったです、道中しばらく耳にF1サウンドの余韻が残っていました。
またいつか行きたいな。
今度は妻や子供と一緒に見に行こう!
まとめ
初心者が鈴鹿サーキットでF1観戦する方法3つをまとめると
1:決勝3日前に行く
- 写真を撮る
- お土産を買う
- 下見する
2:車中泊する
- 折り畳み自転車は必須
- 決勝日は極力手ぶら
3:早く帰る
- 帰りの渋滞に巻き込まれない
これらを実践すれば安く快適にモータースポーツの最高峰であるF1観戦を楽しめるはずです!
車中泊の方法や現地での過ごし方は様々だと思いますが、休みが取れれば初心者でも十分実施できる方法だと思います。
野球やサッカーといったメジャーなスポーツ観戦よりチケット代は高く感じますが、3日間で割ればそれほど高くないはずです。
F1観戦に興味がある方はぜひ試してみて下さい!
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