歯磨きの後に虫歯や歯周病予防のために洗口液(マウスウォッシュ)を使っている人は多いのではないでしょうか?
私自身も使っています。
薬用成分BTC配合の洗口液です。
パッケージには「歯磨き後の仕上げすすぎで歯肉炎・口臭予防!」とあります。
薬用成分を調べていたら歯磨き直後にこの洗口液で仕上げすすぎをしてはいけないことが分かったので紹介したいと思います。
薬用成分BTCとは
ビットコインの略ではありません。
塩化ベンゼトニウムの略称です。
プラークの形成抑制や歯肉炎の抑制作用があるほか、一般細菌や酵母様真菌への殺菌作用があります。
パッケージの表記に偽りはなさそうです。
商品の広告は大げさに表現されることが多いのできちんと意味や効果を知っておくことも大切なことです。
誤った情報に踊らされることなく疑問に感じたことはすぐに調べてみることをおすすめします。
なぜ歯磨き直後の使用に問題があるのか
結論から申しますと洗口液と歯磨き粉の相性が悪く効果を減弱させてしまいます。
どうしても歯磨き直後に洗口液を使いたい場合は以下の3通りが考えられます。
- 水でうがいをして歯磨き粉を十分洗い流す。
- 歯磨き粉を使用しないで歯を磨く。
- エッセンシャルオイルを成分とする洗口液を使用する。
1は歯磨き粉に含まれるキシリトールやフッ化物を洗い流してしまうので、せっかくの虫歯予防効果が薄れてしまいます。
2はフッ化物を歯に塗布して歯を強く硬くする機会を損失しますのであまりおすすめできません。
3が歯磨き直後に洗口液を使用するにあたっては一番いいのではないかと思います。
注意点としては副作用としてドライマウスや味覚障害が起きる可能性があるということです。
BTCの場合はどうすればいい?
BTCだけでなくエッセンシャルオイル以外の薬用成分は歯磨き粉との相性が悪いです。
フッ化物を歯面に定着させるためには時間がかかります。
少なくとも歯磨き後30分は空けてから洗口液を使用することが望ましいです。
フッ化物配合の歯磨き粉の効果については以下の通り。
フッ素には虫歯を予防する作用があります。
フッ素だけを歯に塗布する方法もありますが、どうせ歯磨きするならついで塗れるフッ素配合の歯磨き粉が効率的です
フッ素の効果は3つあります。
- 歯を強くする(フッ素が歯に取り込まれることで固く酸に強い構造に変化します)
- 虫歯の原因菌が酸を出すのを抑える
- 再石灰化作用(カルシウムの結晶を作り初期の虫歯であれば治してくれる働きがある)
フッ素を大量に摂取すると吐き気などの中毒症状が出ます。
しかし、歯磨き粉や洗浄液に含まれるフッ素の量はわずかです。
歯ブラシに付けた歯磨き粉を食べたり、洗浄液を全て飲んだとしても中毒量には至りませんので安心して使用できます。
2222歯磨き法
- 1日2回磨く(起床時と睡眠時)
- 2分間含む
- 2㎝出す(3~5歳は5㎜、小中学生は1㎝)
- 2時間飲食なし
「歯磨き後は、仕上げすすぎ」この表記も間違いではありませんでした。
しかし、歯磨き後が直後なのか?
しばらく経ってからなのか?
で効果は変わってくることが分かりました。
残念ながら私の買った洗口液には詳しいことが記載されていませんでした。
せっかく使うのであれば効果的に使わなくては意味がありません。
繰り返しますが薬用成分BTC配合の洗口液は歯磨き粉の成分と相性がよくありません。
使用するのであれば歯磨き後30分経ってからすすぎましょう。
まとめ
大事なことをまとめるとこうなります。
- マウスウォッシュと歯磨き粉の相性はよくない
- 歯磨き直後にすすぐならエッセンシャルオイル
- それ以外の成分だったら歯磨き後30分空けてからすすぐ
自分が使っているマウスウォッシュの成分を見てみて下さい。
効果的な使い方ができているでしょうか?
大切な歯を守るには日々のケアが大事です。
第一選択はブラッシングなどの物理的な清掃ですが、洗口液の使用も虫歯や歯周病予防に効果があります。
家庭での口腔ケアと歯科検診を併用して大切な歯を残しましょう。
ちなみに私が使っている薬用成分BTC配合の洗口液はクリアクリーンデンタルリンスです。