准看護師はお礼奉公中でも辞められる!でも奨学金返還はツライよ

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准看護養成学校に働かず通うため、奨学金を県、市、就職先施設の3ヶ所から貸与を受けていました。

申請手続きは簡単で、審査もあっさりと通ってしまったので、こんなに簡単なのにどうしてみんな奨学金をもらわないんだろうと不思議に思っていました。

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しかし、現実はそんなに甘いものではありません。

准看護師1年目で病棟勤務をしてみると、あまりにも過酷な業務、人間関係も最悪な状況に職場を変える以外の選択肢が無くなっていました。

労働者の特権は、いつでも自由に辞めれることです、どんな理由でも明日からでも。

そんな特権があるにもかかわらず、二の足を踏んでしまう理由があります、それが学生期間中に貸与されてきた奨学金です。

少しでも生活費や学費の足しにするため、2年間で県、市、就職先施設の3か所から借りてきました、一括振り込みではないので合計金額は不明でしたが、恐る恐る計算してみるとなんと約290万円!

もちろん奨学金を申請したときは、貸与期間働き続けて、全額丸儲けになると思っていました。

返済する気はさらさら無かったので、もし返済することになった場合、利息や残債の計算がどういったものになるのかよく調べていませんでした。

申請時サラっと目を通した限りでは、「働いた期間分の金額が差し引かれる」といった内容だったと記憶していますが定かではありません。

もしそうだとしたら、半年働いたので4分の1くらいになっているはずですが、詳細が掛かれた書類は既に紛失しています。

退職することが決まって直ぐに、県と市と施設に奨学金返済について問い合わせ、必要書類を提出しました。

結論から言うと、奨学金返済総額は180万円。

県の奨学金は最低でも1年以上働かないと減免の措置がなく、半年で対象施設を辞めると全額返還で約50万円、市は年に1回ずつ3年間の強制分割払いになり、利息込みで約110万円、施設は分割と一括選択可能で、分割にすると利息が付くことから一括を選択し約70万円。

全ての奨学金の返済額は約230万円!そのうち県の奨学金については、転職先の透析クリニックも対象施設であることを確認できたので、返還延長の手続きを取ることが出来ました。

分割で貰ってきた奨学金は、学費や生活費の一部に充てていたので、手元に残っている現金はわずかしかありませんでした。

生活予備費が少なることに対して、妻からだいぶ心配の声が上がりましたが、レジャーに掛けていた費用の削減や保険の見直しによる家計負担の改善を試みることで何とか納得してもらえました。

県は延長、市の奨学金返還は強制分割払いになっていたことも幸いし、株式資産を取り崩すことなく、何とか現預金からの出資で賄うことが出来ました。

「そもそも働き続けられる保証もないのに、奨学金なんて貰わなきゃよかったね」と言われましたが、おっしゃる通りです。

妻も看護師になるため奨学金をもらって正看護学校へ通い、関係病院でお礼奉公として働いてきた経験者があります。

最初の一年目は毎日辛くて泣いていたようです、辞めたいと思わない日がないくらい鬱々とした生活を3年間も続けてきたと。

20歳前半の独身と30歳後半の所帯持ちと一概に比べることはできませんが、もう少し経験者の言葉を耳に入れていれば、奨学金以外の選択肢をとっていたかもしれません。

奨学金返還は一時的に預かったお金を返金するだけなので、本来は支払う利息分しか損していないはずなのですが、一度懐に入ってしまうと自分のお金と勘違いしてしまうので痛みを伴います。

もし借りるとするならば、入ってきた奨学金は別口座に手つかずのまま残しておいて、返還期間まで働いたのちに自由に使う、それくらい慎重な方が私のように途中リタイアでも、精神的ダメージは少なくて済むのかもしれません。

実際、奨学金は学費のために申請するので、使わないで残しておく人なんていないだろうし、残しておいて他で学費を補填するくらいなら、手間や時間が掛かる申請などしない方がましでしょう。

准看護師1年目の勤務は職場に左右されると思いますが、過酷を極めます。

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理不尽なことも言われるでしょう、サービス残業も当たり前に強いられます、精神的にも肉体的にも過度な疲弊は免れません。

 患者の命を預かるために、必要な知識や技術を身につけることは、看護者として必要なことだとは分かっています。

しかし、「体を悪くしてまで続ける仕事などない」というのが私の考えです。

厳しい環境に身を置いて自らを高められる人は、奨学金を借りて強制的に職場を縛るのはありだと思いますが、人には向き不向きがあるので、仕事内容や人間関係を見て柔軟に身の置き場を変えていくことも大切です。

今回のケースは奨学金を安易に借りて、失敗したと思うパターンです。

必ずしも奨学金を借りることを否定するものではありませんが、准看護師の一年目の立場や勤務状況をリサーチしてから申請することをおすすめします。