透析患者が治療しながらでも普通に生活出来るのはなぜか?

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医療費仕事

透析患者の医療費は一人につき年間500万円ほど掛かっているそうです。

健康保険のおかげで患者自身の自己負担は実質0円になるので、医療費の心配はいりません。

主に負担しているのは私たち納税者です。

もちろん透析患者も高所得者は、非課税枠を超えた分は納税します。

しかし透析を導入する年齢が高齢化していることを考えるとごく一部の人に限られるでしょう。

透析患者は一度導入すると基本的に生涯治療を続けるというハンデを背負うことになりますが、障碍者制度を利用することで自身も家族も比較的恵まれた生活を過ごすことが出来ます。

例えば、障碍者年金として基礎年金や厚生年金を受け取れます。

障碍者年金は非課税のため、老後の年金のように税金が課せられる心配がありません、しかも年金受給者に配偶者や子供がいる場合は加算もあり、もし透析患者本人しか働けない状況であってもある程度の収入になります。

また配偶者にメインで働いてもらって扶養に入る選択肢もあります、この場合健常者を扶養に入れるより多くの所得控除を受けることが出来るので配偶者の税金を減らすことが出来ます。

注意したいのは障害年金自体は非課税ですが、扶養に入れる額には換算さるため一定以上の年金収入がある場合は注意が必要となります。

もし私が透析患者になったら障害年金を扶養の範囲内で貰って、更に妻の所得控除に貢献するのがベターかな。

透析中も片手は使えるので、パソコン持ち出してひたすらブログを書く時間に充てられます、しかし両手でも遅いタイピングを片手となると絶望的な遅さになることは想像に難くないですが。。。

片手で簡単に入力できるキーボードや小声でも大丈夫な音声認識システムとかが欲しくなりそう、もうあるかもしれませんがね。

透析していても健常者と変わらず働けるのであれば、共働きという選択肢もありかもしれませんが、准看護師としてフルタイムで働いた後に週3回夜間透析をする生活は長く続けられるものではなさそうです。

資格があるからと看護という職種に縛られず、自分の体に合った仕事を探すのもありかもしれません。

他には透析を導入するともれなく、1級身体障害者手帳を手に入れることが出来ます。

この手帳を持っていると障碍者として様々な優遇措置を受けられます。

一番身近な恩恵は自動車税の減免です、私の住んでいる静岡の片田舎では車がないとどこに行くにも不自由です。

車は金食い虫ですが、カーシェアリングやレンタカーサービス、公共交通が発達していない地方では不便過ぎるので仕方なく所有しています。

身体障碍者手帳があれば障碍者本人もしくはその配偶者が使用する車の税金が一定額免除されるので、家族で使う車の維持費を軽減できるのは大きなメリットといえます。

もし車を持っていなくても電車やバス、タクシー利用時の乗車賃が割引対象になりますし、余暇を楽しむときは映画館、美術館、動物園、運動施設などが無料もしくは割引で利用できるとても便利な代物です。

健常者と比較して、自由に使えるお金と時間が少ない障碍者のための優遇措置なのでしょうが、経済力のある配偶者を持つ透析患者なら一般家庭より充実した生活が送れるんじゃないかな。

自分がもし透析患者になったら、、なんて考えられるのは、妻の経済力あっての事なので恵まれた環境だと自覚していますが、最近は共働きが当たり前になってきてますし、我が家のように職種やキャリアによっては女性の方が所得が多いことも珍しくないです。

自分だけが必死に働く以外の選択肢があることは心のゆとりを生みます、つくづく結婚してよかったと思います。

余談でした。

障碍者年金、障碍者扶養控除、障碍者対象の優遇措置など自分や家族にとって有利な制度は、良く調べて使い倒すのが賢い使い方でしょう。

今の所、健常者として生活している私には縁のない制度や措置ですが、自分が支払った社会保険料の一部がどんな使われ方をしているかを知ることは大切だと思います。

いつか自分が利用することになるかもしれませんし、障碍者と一括りにしているけど人によって必要な優遇は様々であり、無駄や過剰がどこかにあるかもしれないからです。

自分が障碍者になった時はいろいろ優遇があるに越したことはないですが、現状重い税金を払っていて優遇の恩恵にあずかれない立場としては、必要な人に十分な優遇があればいいと考えるのは自然なことじゃないかな。

社会保険料は重くなる一方ですから、自分が必要な立場になった時に、どんな優遇を受けられるかをちょっとでも知っておくと、政治に興味を持つきっかけになるかもしれません。

誰に入れても変わらないと思わずに選挙には行きましょう。

透析クリニックで働いていて、常々患者は週3回も治療を強いられて大変そうだなと思っていましたが、各種優遇措置を知ると意外に、恵まれていることが分かります。

障碍者控除や配偶者の属性によっては、共働きの我が家より高収入な患者もいるでしょう、うらやましい限りです。

障碍者だけでなく生活保護者、寡婦も税金面など一般家庭にはない様々な優遇措置があり、制度をうまく利用して比較的恵まれた生活をしている人も少なからずいるのも現実です。

要は「法に違反しない範囲で利用できるものはとことん使い倒す」知らないと本来貰えるはずのものが貰えなくなってしまうので情報のアンテナは常に高くしておくと損せずに済むという話です。

それにしても透析患者は2019年末で約34万4千人、医療費が年間一人当たり500万円だとすると、なんと1兆7200億円!もの税金が投入されていると考えると驚きです。

透析クリニックの職員は、その一部からお給料を頂いていると思うと、税金泥棒にならないように真面目に働かないといかんかなと思います。