透析クリニックで働く特有のデメリット

デメリット 看護

先日やらかしてしまいました。

コンソールが警報鳴らしてたんで、確認してみると「静脈圧上限警報」、セオリー通り針先の洗浄をやったときの出来事。

最近、針先洗浄してもうまいこと圧力が下がらないことが多くて、今回もダメかな~って思いながら祈る気持ちで静脈圧を見てました。

少々高くても警報が鳴らなきゃそれでよし、また鳴ったらやればいいし、その場を離れとけば近くにいる誰かがやってくれるでしょ。

自分の受け持ちフロアで、返血終了を告げるアラームが鳴っていて、洗浄しつつ気持ちは焦ります(;´д`)

とりあえず大丈夫そうなんで、早く終わらせてその場を離れたい、はやる気持ちでした。

洗浄時の返血画面から透析運転状態にするつもりでしたが、何故かその時は運転ボタンが白抜きになったように見えておらず、針先洗浄したことばかり頭にあったせいなのか、目についた洗浄ボタンを長押しし、強制的に終了させてしまいました。

青い洗浄待機中の画面に変わると同時に、けたたましく警報が鳴り響き、私の顔も青くなり思考停止しました。

かなりヤバイと思いつつ、機械の操作ミスなら元に戻るでしょと絶望と若干の期待を抱きながら急いで人を呼びました。

技師が来てくれて第一声「これはちょっと不味いかも」

その言葉を聞いて淡い期待は呆気なく崩れ去ります。

来てくれた技師が、コンソールの製造元に連絡して対処法を確認中に「患者から今どうなってるの?」の尋ねられ「私の操作ミスで一旦透析が中断している状態です、申し訳ありません」と返答。

すると患者の顔がみるみる険しくなり、鬼のような形相に変貌、「ふざけんなよ!ガキが!ただでさえ調子悪いっていうのにどうしてくれんだ?!」と声を張り上げ、ぶちギレ。

いつもは穏やかで優しそうな患者の豹変に驚きを隠せませんでした、とにかく私じゃなにも出来ないので、怯えながらひたすら平謝りです。

殴られそうな勢いだったので、少しベッドから離れ、一秒でも早く技師が帰ってきてくれることを祈っていました。

実際は数分程度だと思いますが、体感的にはかなり長い時間患者の傍らで立ち尽くしていたような感覚でした、やっと技師が帰って来てくれて患者に説明を開始。

透析再開に少し時間が掛かること、掛かった分の時間は短くすること、データが全部リセットされてしまったので手動で入れ直すことなどの内容だったと思いますが、そばで聞いてた私はテンパりまくってたので上の空でした。

とりあえず、針の刺し直しからの再スタートじゃなくて、良かったくらいのことしか頭になかったかな。

患者が、対応してくれた技師に「こいつ(⬅私のこと)二度と俺んとこによこすなよ!」とこちらを睨みつけながら叫んでいると、何事かと皆が集まってくるものですから、ある意味公開処刑みたいなものです。

これで帰れれば、家で子供達に慰めてもらえますが、まだ定時には一時間以上あるので暫く生き地獄が続きます。

看護師と技師の上司に状況を再度説明して、何で洗浄ボタンを押してしまったのか釈明します。

思い当たる節は二つ

・最近うまくいかない針先の洗浄、洗浄終わった圧力なんとか大丈夫そう、洗浄終わったら洗浄ボタンだったかな?長押しだったかな?他にボタンが見当たらないから、これだろうポチッ。

・受け持ちフロアでアラーム鳴ってる、さっき他のナースに「後は患者残り少ないし大丈夫よね、任せたよ」と言われ大丈夫と答えた手前、ここでもたついてて、救援が来るとちょっとばつが悪いから急がなきゃ、ポチッ。

自分がどういう状況下で、何を考えてどんな行動したかを人に説明すると長くなります。

要約すると、【未熟な手技からくる思い込み】と【焦り】でしょうか。

思い込みや焦りとは怖いもので、その時は洗浄ボタン以外は白抜きになってて、押せなくなっているように見えたんですよ!いや本当にマジです。(誰も信じないけど)

事故の再現をした際にはそんなことはなかったので、気のせいだったのでしょうけど、勘違いをしていると感覚器官に修正が掛かってしまって、正しい行動がとれなくなる可能性は、あるんじゃないかなと思いました。

インシデントレポートに書いた対策は、練度向上やダブルチェック、手順書作成、ヘッポコ准看護師に手厚いサポートをつけるくらいのことを書いておきました。

後日修正が入るかもしれませんが、その時はその時です。

やらかした後始末は、赤紙と上司への説明で済みますが、問題は患者とその後の関係です。

急性期の診療所に勤めていたときは、長くてもひと月、短いと数日で患者は退院していきます、しかし透析クリニックではそうはいきません。

患者の年齢にもよりますが、何年、十何年と生きている限り、週に三回必ず通院してきます。

つまり「あの人と人間関係が壊れちゃったけど、後一週間で退院だからうまく関わらずにいて、自然消滅まで待てばまた働きやすくなるからいいや」ということができないのです。

関係を修復しない限り、ずっと働きづらい状態が続いていく、これは看護者側だけでなく、患者側も同じような嫌な気持ちが続くのは想像に難くありません。

今回の件では「二度と俺んとこに来るな!」と言われましたが、次の透析日にノコノコ再謝罪に伺ったところ、「あのときはキレてごめんね、気にしないでね」と逆に謝られてしまいました。

またキレられたり、蹴られるくらいの覚悟でいったので、ちょっと拍子抜け、逆にこっちの方が申し訳なさを強く感じました。

あの時の怒りはたまたまだったのか?透析歴が長いから関係悪化はメリットがないことを分かっていて速やかな関係修復を図ろうとしたのか?表面上だけの言葉で内心はふくみがあるのか?

患者の本心は知れませんが、とりあえずガチガチの冷戦状態は回避できて一安心。

信頼回復に向けて、少しでも何か役に立てることを、見つけられればいいのかなって思います。

透析クリニックは急変が少なく、状態が安定した患者が多いので日常業務は比較的ソワソワせずに済みます。

しかし、患者との関係がひとたび崩れると、その人に会いたくない、関わりたくない気持ちで一杯になり、仕事が苦痛で仕方なくなります。

しかもその状況は、関係が改善されない限り年単位で続いていくので、かなりのストレスです。

今回はたまたま表面上かもしれませんが、修復成功したのでよかったですが、これがもし拗れることになってたら、また転職を考えていたかもしれません。

透析クリニックならなんとか続けられそうな気がしてましたが、なかなか簡単にはいかなさそうです、転職を考えている方は、このデメリットを知っておくと、後々失敗したと思わずに済むかもしれません。

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