准看護師で今の仕事辞めたい!って思っている方、意外に多いんじゃないでしょうか?
准看護師の仕事は、煩雑な上に多岐にわたっていて(雑用が多いともいえる)とっても大変、辞めていく人も数えきれいないほどいます。
私自身准看護師3年目にして既に3か所目の職場で働いています、年一回ペースくらいで辞めています(-_-;)
今回は自身の経験を踏まえ、准看護師が辞めたい理由と辞めたくなった時の対処方法を紹介していきたいと思います。
准看護師の悩みと辞めたい理由11選
准看護師という仕事特有の悩みから、一般的な悩みまで様々ありますが、列挙すると准看護師の悩みと辞めたい理由って結構多いです。
人間関係の悩み
職場の人間関係が辛い
スタッフ間の人間関係が悪いと、会話はないしコミュニケーション取れないから最悪です。
准看護師なりたての頃は、周囲のスタッフのフォローもなく、家庭持ちで子供もいて新人であることに対する理解なんて微塵も持ち合わせていなかったので、全く信用がおけなかったのを記憶しています。
新人の頃は、指導や教育が厳しすぎたり、逆に放置されているのにやらされたりといった不満が多いようです。
私の時は、毎週課題(手技や薬)を山盛り出され、苦労して提出してもリアクションはほぼなし、臨床で急変があった時は完全放置で、後日いきなり振り返りを求められ、何を学んで何を調べたか皆の前で問い詰められて辛い思いをしました。

患者・患者家族からのクレームが辛い
准看護師として誠心誠意尽くしていても、患者自身や患者家族蔵からクレームが入ることがあります。
「態度が悪い」「愛想が悪い」「注射がヘタで何度も刺された」「男じゃなく女の看護師を呼んで来い」などなど
相手の受け取り方次第だと思いますが、自分じゃそんなつもりなくても、不快な思いをさせていることもあります。
こちらが反省すべき内容は、真摯に受け止める必要がありますが、中には常識を逸脱したクレームをいれてくる患者や家族も少なからずいるのは事実です。
ただでさえ仕事が大変なのに、そんなどうしようもない輩に、准看護師は疲弊させらてしまいます。
雇用条件や業務内容の悩み
仕事に見合わない安給料
働きに見合った給料が支払われなければ、仕事を続けるモチベーションは保てません。
「昇給率が低い」「ボーナスが前年度実績より低い」「残業代が支払われない」など思ってたのと違うと感じる人は多いようです。
私も透析クリニックに転職したときは給料安くてもいいから、定時に帰れてユルく働けることを希望したのですが、業務負担が増し安い給料で激務をさせられることに不満を感じ、他の仕事を探すきっかけとなりました。

勤務時間が長く残業が多い
准看護師として働いていると、就業前に患者情報の収集をして処置や検査に関する準備を整えてから業務を開始します。
申し送りをして、定時過ぎまで慌ただしく患者対応をしてから、ようやくその日の記録をするなんて珍しい事ではありません。
要するに残業が当たり前だし、残業によって何とか業務が回っているのが現状なんで、勤務時間がメチャクチャ長い(´;ω;`)特に子育て世帯には、続ける理由の方が少ないでしょう。

夜勤が過酷
夜勤は日勤と違い、少人数で患者を見なければいけないので、業務の負担は大きくなりがちです。
しかも所属する科や病院によっては、急変対応や夜間の緊急入院の受け入れがあり、かなり仕事は辛いものになります。
忙しいときには、18時間近い長時間労働を休憩や仮眠なしで過ごすこともざらにあります。
体力がある若い頃ならまだ耐えられなくもないですが、年齢を重ねるとだんだん夜勤をこなすハードルは上がっていきます。
休みが取りづらい
万年人手不足の医療業界では、ギリギリの人員でシフトを回しているところも少なくなく、子供の急な発熱やケガがあっても、なかなか休めなかったり、休みにくい環境であったりします。
希望休もひと月に2~3日までの所が多く、一般企業のように1週間~10連休といった大型連休を使って、家族サービスをすることが非常に難しい職場が多いです。
人手不足で負担が増える
様々な理由で准看護師が辞めていく中、残された人たちで抜けた穴を補わなければいけません。
診る患者の数は変わらないのに、スタッフの頭数が減ればその分やることは増えるし、休みも取りにくくなります。
いつまで経ってもスタッフの補充はされず、忙しくなっても給料は一円も上がらない、少ない人数でどうやって業務を回していくかばかり考えて、スタッフ間で仕事の押し付け合いが続く、そしていつの間にか忙しいのが当たり前に。
人手が少ないと余計に働かないといけなくなるので、不満が募りやすくなります。
メンタル・健康状態の悩み
人の生死に関わるのが辛い
准看護師は医療を提供する立場なので、必然的に人の生死に関わることが多くなります。
看取りや状態が急変して亡くなる患者の対応も普通にあります。
経験を積んで対応が身に付き、人の生死を仕事と割り切ることが出来れば、それほど苦痛には感じないのかもしれませんが、慣れない特に新人の頃に感じた不安は、かなりトラウマでした。

ミスが怖い
ミスは人間誰しもが起こしますが、准看護師が起こすミスは結構危険なものが多いです。
注射だったり、飲み薬だったり一つ間違うと患者の命に関わることになります。
ミスを起こさないようにダブルチェックは基本ですが、うっかりミスが多い人にとって准看護師はとてもストレスが多い仕事です。
ミスが続けば患者やスタッフからの信頼も損なわれ、人間関係にも支障をきたしてきます。


心身を壊した
准看護師の仕事は、医療の知識を活かす頭脳労働より身体介護などの肉体労働の方が多めです。
特に患者が寝ているベッドで中腰になることが多く、若い頃から腰を悪くしてしまい、万年腰痛持ちの准看護師は少なくないです。
また経験が浅かったり、真面目な准看護師ほど仕事を頑張りすぎて、心を病みやすいとも言われています。
このブログでは、そうなる前に仕事を辞めることを強く勧めていますが、もし壊してしまったら今すぐ!どんな手段を使っても!人から何を言われようとも!まず休むこと!です。
その他
他にやりたいことが出来た
准看護師以外にやりたいことが見つかり、チャレンジしたくなった人もいます。
関連職種であったり、まったく違う仕事であったり、家庭に入って専業主(夫)婦になる選択肢もあるようです。
准看護師の悩みと辞めたくなったときの対処法
准看護師を辞めたくなった時の対処方法はいくつかあります。
辞めたい理由によって対処方法も変わってくるので、自分の気持ちや状況を整理してみてから、行動に移すことをおすすめします。
悩みを具体的に書きだして整理する
今の仕事の何が辛いのか嫌なのかを書き出して整理します。
具体的であればあるほどいいですし、順番を付けるのも大切です。
自分で解決できることなのか?誰かに相談した方がいいのか?職場を変えた方がいいのか?准看護師以外の仕事を探した方がいいのか?解決策を客観的に模索することが出来ます。
他には自分の気持ちを書き出して(吐き出して)みると、少しスッキリとして前向きな気分になれます。
上司や同僚に相談する
信頼のおける上司や同僚に相談するのも有効な対処法です。
仕事や人間関係で悩んできた経験は誰しもがあり、解決してきた経験もあることから上司や先輩同僚にアドバイスを求めるのは、モデルケースとしてとても参考になります。
診療所勤めの時は、人間関係が最悪だったので、誰にも相談できませんでしたが、透析クリニックの時は、給与の不満を上司に相談して年収アップ交渉をしたこともあります。
休日にストレス発散・趣味に打ち込む
休日は時間を忘れ、自分の好きな趣味に没頭するとストレス発散になります。
趣味なんてないよ(´;ω;`)って人は、プチ贅沢で美味しいものを食べに行ったり、温泉旅行に行ったり、習い事をはじめて趣味を模索したりするのもありでしょう。
休むために家の中でゴロゴロする時間も大切ですが、仕事を辞めたくなる鬱々とした気分を晴らすにはある程度アクティブに活動する方が効果的だと思います。
有休や休暇をとる
とにかく職場から離れたいという気持ちが強い人は、有休や療養目的で休暇をとったり休職して、仕事と距離を置いてみるといいかと思います。
じっくり自分の気持ちを整理することが出来るし、退職しているわけではないので、いつでもすぐに働き始めることが出来ます。
休むことでそれとなく職場に退職を匂わせられるので、部署変更や雇用形態の変更についての話をしやすくする効果も期待できます。
雇用形態を変えてもらう
夜勤がきついなら、日勤常勤で働けないか?残業が多くて大変なら、定時に帰れるようにパートに下りれるか?自分の働き方に合った雇用形態に、変えてもらえるよう交渉することもありでしょう。
ただし、雇用形態を変更してしまうと、再び元の正社員に戻れるという保証は必ずしもないので注意が必要です。
転職活動
色々検討したけど、今の職場じゃどうにもならない場合は、転職して新たな職場に身を置くこともおすすめします。
仕事や人間関係が嫌過ぎて今すぐ転職したい!と思っている准看護師さんもいるかもしれませんが焦ってはいけません。
辞めたい理由と優先順位を明確にして、譲れない条件と妥協できる条件を準備しておくことで転職の失敗を防ぐことが出来ます。
まとめ
准看護師の辞めたい理由と対処法をまとめます。
辞めたい理由
- 人間関係(スタッフ間、患者からのクレーム対応)が辛い
- 勤務時間長く、残業も多いわりに給料が安い
- 少人数対応の夜勤が過酷過ぎる
- 人手不足で仕事は増えるし、休みも取りにくい
- 生き死にを目の当りにするのが日常、小さなミスが人命にかかわることもある
- 身体介護が意外に多く腰に悪すぎ、真面目な人ほど心を病みやすい
- 他にやりたいことが出来た
辞めたいときの対処法
- 辞めたい理由と優先順を書き出して自分なりに整理する
- 上司や同僚の体験談やアドバイスを参考にする
- 休日にアクティブに活動できる何かを見つけてストレス発散する
- 有休や休暇をとって仕事から距離を置いてじっくり考える
- 夜勤や残業が問題なら雇用形態を変えてもらう交渉を
- より自分に合った条件が揃った所へ転職
現職場のすべての柵から解放され、准看護師の悩みを解決できる転職は、辞めたいときの対処法としてかなりお勧めです。
准看護師が転職するなら、准看護師向けの転職サイトがおすすめです、詳しくはこちらの記事で紹介していますので参考にしてみて下さい。
